全盛期を支えた車両
Posted By hokare
Date: 4月 27th, 2010
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300形(301~315号車)
帝国電力(株)技術部工作係は、二度の火災により焼失した車体の改修と車体更新などを自社工場で経験することにより車体製作に自信を持ち自社設計で火災に強い車体の製造を考えます。
設計の参考とするため、横浜・神戸への視察を行い、帰函後の設計段階において電装品・台車など全てを国産品で指定し、車体を函館船渠(現・函館ドック(株))に発注、1936年自社車両工場で組立てられ完成されました。
車内は合板内張り加工とし、外板は電気溶接とリベット仕上げ、また、当時としては画期的な乗降口への「扉」の取付けやロックフェンダー仕様となりました。
函館船渠で車体の製造をし、自社工場で組立てられ完成をしたことから、「北海道産」の車体と呼ばれ、当時の函館市民の間では「鋼鉄車」の愛称で親しまれていました。
1957年700形導入まで主力車両として活躍し、それ以降は予備車的存在になっていきますが、1971年「さよなら運行」でその歴史に幕を降ろします。